エンジニアは、ITシステムの普及や情報社会の進展などの影響もあり、全国各地のIT企業だけでなく、官公庁や一般企業内でも活躍が期待されています。そうした状況の中でIT系のエンジニアとして長く働くには、自分に向いている分野をなるべく若いうちに見つけ、市場価値を高められるよう努力をすることが非常に大切です。
例えば、大手IT企業の中には、新卒者や第二卒者を大量採用して、数か月から半年程度の研修を経て、個々の社員の適性や能力に合った配属先や職種を決めているところが多く見られます。そのため、エンジニアの仕事に関心がある場合には、求職中に様々な企業の人材育成に関する取り組みを理解して、順調にキャリア形成ができそうなところを見極めることが大事です。

また、応用情報技術者や基本情報技術者といったIT業界で需要が高い資格を持っている人は、就職の際に有利に働いたり、採用後に所定の手当が支給されたりと様々な面でメリットがあります。そこで、勤務先でスキルを高く評価してもらうために、自分にとってどのような資格が必要なのか調べ、資格試験の合格に向けて対策を立てておきましょう。

なお、自社内で思うようにキャリアを積むことができなかったり、大幅な給料アップが見込めなかったりする場合には、時期を見計らって同業他社に転職をする方法も有効です。転職する際は様々な企業の求人票や資料に目を通し、過去の実務経験が役立つところや、定年までのキャリアプランをしっかりと立てられるところを見つけることが重要です。